救急病院で復活!しかし、本当の戦いはここからだった
前回の記事で、夜間に救急動物病院へ駆け込み、点滴とお薬のおかげでなんとか危機を脱した生後4ヶ月のFinn。翌朝には目に見えて体力が回復し、いつもの元気いっぱいやんちゃな姿に戻ってくれました。

ひとまず胸をなでおろした私たち。
救急病院での診断は「環境の変化によるストレスや消化不良」という応急処置的なもので、はっきりとした原因は分からないままでした。
しかし、緊急診察から1週間ほど経ったある日。
せっかく普通のウンチに戻っていたFinnが、再び下痢をするようになってしまいました。ここから、我が家の長くて過酷な「下痢との戦い」が幕を開けました。
【時系列】緊急病院から完治に至るまで
さて、今回のこの下痢騒動ですが、いったん時系列を整理したいと思います。
🕒 Finnの下痢トラブル:発症から完治までの流れ
【お迎え1ヶ月後】 救急病院へ駆け込み、点滴で一時的に回復(前回記事)
【1週間後】 下痢が再発!終わりの見えない恐怖の日々へ
【再発期】 寄生虫(ジアルジア)を疑い、過酷な「トイレ熱湯消毒・全掃除」生活スタート
【お迎え2ヶ月後】 かかりつけの獣医でウンチの精密検査。原因は「E.coli(大腸菌)」と判明
【検査の翌日〜】 狙いを定めた特効薬を投与し、ついに完全完治へ!
2025年12月末から2026年2月初旬までの約2か月の出来事です。2か月と聞くと短いように感じますが、この期間は精神的にも想像を絶する大変さでした。
【再発の恐怖】ネット検索でヒットした「ジアルジア」という寄生虫の疑い
緊急治療から1週間後でした。
一度治った下痢が再発し、毎日ネットで原因を検索し続ける日々。そこで見つけたのが「ジアルジア(Giardia)」という恐ろしい寄生虫の存在でした。
💡 ジアルジア(Giardia)とは?
猫の小腸に寄生する顕微鏡レベルの小さな寄生虫。特に免疫力の低い子猫に多く、感染力が非常に強いため、多頭飼いでは一瞬で他の猫にうつってしまう恐怖の病気です。しかも、アルコール消毒が効かないため、毎回の熱湯消毒が必要という飼い主泣かせの天敵です。猫から人間に感染することもあり、激しい腹痛や下痢を引き起こすことも。
症状が出るのが子猫に多く、非常に感染力が強く、慢性的な下痢を引き起こす……。
「まさかFinnもこれなのでは?」と調べれば調べるほど不安になり、私たちは居ても立ってもいられず、まずはネットで検査キットを取り寄せて自宅で検査をしてみることにしました。
3回検査した結果は陰性(ネガティブ)だったものの、もしジアルジアや他の感染症だった場合、一番恐ろしいのは「9歳の先住猫Lexiへの二次感染」です。
ここから、我が家の徹底抗戦(大掃除ライフ)が始まりました。
【地獄の攻防戦】ウンチ踏み荒らしと、徹底的なトイレ消毒のリアル
下痢が続く子猫の世話は、想像を絶する大変さでした。
当時は、朝起きてから出勤までの時間や仕事終わりに息をつく暇もなく、ただひたすらに掃除と消毒を繰り返す毎日。特に大変だったのは、以下の3つです。
過酷すぎた下痢のケア
- その1、トイレの完全隔離
Lexiへの感染を防ぐため、2匹のトイレを完全に別々の部屋に隔離しました。 - その2、即回収・毎回の熱湯消毒
Finnが下痢をした後は、放置せず即回収を徹底し、寄生虫や菌を死滅させるためにトイレを毎回徹底的に熱湯や消毒液で洗浄。 - その3、悲劇の「うんち踏んじゃった」
子猫なので、緩いウンチを自分で踏んでしまい、そのまま部屋中を走り回ってベッドや床が汚れる大惨事が多発。
トイレの完全隔離
我が家には先住猫のLexi(ブリティッシュショートヘアーとスコティッシュフォールドのミックス)がいます。ジアルジア寄生虫は多頭飼いでは感染リスクが高く、一度感染すると完治するのが難しいのでトイレを完全に別々にしました。
Finnをお迎えしたときにもともと隔離部屋を用意してあったので、外出時と寝るときは隔離部屋で過ごさせることで二次感染するリスクを抑えられます。
即回収・毎回の熱湯消毒
Finnがウンチをしたら即回収を心掛け、周辺の猫砂も多めに回収することで、ジアルジアの生存を大幅に抑えられます。2,3日に1回はトイレの熱湯消毒を行い、トイレスコップやトイレマットも忘れずに熱消毒します。
悲劇の「うんち踏んじゃった」
お尻回りや手足、、床は気が付くとウンチまみれ・・・
子猫は排泄物を砂で隠す際、自分の足で踏んでしまうことがよくあります。それが下痢だった場合、想像するだけで恐ろしくありませんか?
仕事で日中家にいなかったり、寝ているときはFinnの世話をすることができません。朝一と帰宅後はFinnの体を拭くところから始まり、家具の除菌、床は毎日スチームクリーナーで熱殺菌を徹底しました。
「朝起きて床を見た瞬間の絶望感は今でも忘れられません(笑)。仕事前なのに、朝から床の拭き掃除とFinnの足洗いで毎日ヘトヘトでした……。」

お尻回りも手足も汚れて大変だったね。。。

うんち隠さなきゃってがんばった!
獣医での精密検査で判明!原因は「E.coli(大腸菌)」の異常繁殖
ウンチの精密検査(Kotuntersuchung/コート・ウンターズーフング)を決断した私たちは、回収用の容器を前回の救急病院で処方してもらっていたので3日分のウンチを回収。自宅でのケアやネット情報に限界を感じた私たちは、3日分のウンチを回収してかかりつけの獣医さん(Tierarzt/ティーア・アルツト)へ。藁にもすがる思いで精密検査(Kotuntersuchung)を依頼しました。
数日後、返ってきた結果でついに本当の原因が判明します。
寄生虫(ジアルジアなど)ではなく、「E.coli(大腸菌の一種)」が腸内で異常に増殖し、悪さをしているということでした。
💡 E.coli(大腸菌)による下痢とは?
どんな猫の腸内にもいる常在菌ですが、子猫でお迎えされたばかりのストレスや、免疫力が下がっているタイミングで異常繁殖し、激しい下痢を引き起こすことがあります。飲み薬で腸内環境を正常化し治すことができます。
トイレの徹底洗浄は結果的に「骨折り損のくたびれ儲け」とはなりましたが、原因がはっきり分かったことで、私たちはようやく救われた気持ちになりました。
特効薬で完全完治へ!元の暮らしが戻ってきた
原因が分かれば、あとは狙いを定めて治療するだけです。
獣医さんから処方された、E.coliに効く特定の抗生剤(お薬)を毎日しっかりと与え始めました。
すると、あれだけ私たちを悩ませていた下痢が嘘のようにピタッと止まり、数日後には立派で健康なウンチをしてくれるようになりました!
部屋中を消毒して回り、Finnの足の汚れを追いかけていたパニックの日々は終わり、ようやくLexiとFinn、そして私たちの静かでまったりとしたドイツ生活が戻ってきたのです。

【まとめ】子猫の長引く下痢で悩む飼い主さんへ伝えたいこと
今回の過酷な経験から、私が同じように悩む飼い主さんに伝えたい教訓は以下の通りです。
- 自己判断で粘らず、ウンチを持って即病院へ:市販のキットやネット検索に頼りすぎず、検査費は安くないですが獣医さんで精密検査(Kotuntersuchung)をしてもらうのが一番の近道です。
- 多頭飼いは「まず隔離」:原因が分かるまでは、先住猫を守るためにトイレや部屋を分けることが鉄則。二次感染すると現状の2倍は大変なことになります。
- 下痢は必ず終わりが来る:精神的に本当にキツいですが、原因さえ分かればお薬できれいに治ります!
次回は、この下痢の期間中や完治した後に、私たちがドイツで試行錯誤して選んだ「お腹に優しいキャットフード」や、ドイツのペットショップ(Fressnapfなど)での餌選びについてお話しします!

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