この記事で知れること
- ドイツのクラブのゴール賛歌の魅力
- ゴール賛歌がもたらすスタジアムの雰囲気
- 各クラブ、ゴールシーンで流れるオリジナル曲
ブンデスリーガの試合を見ていると、ゴールシーンで独特な盛り上がりを感じませんか?
各クラブ特有のゴール賛歌(Torhymne)が流れているんですね。
ドイツの民族音楽、クラシック、そしてロックなど様々で個性的な音楽は、各クラブの象徴でもありクラブ愛、親しみやすさ、一体感を高める効果がありそうです。
記事の最後に、2022-2023年シーズンのブンデスリーガ1部に所属するゴール賛歌をまとめてみたので、お気に入りのクラブのゴール賛歌を覚えてよりブンデスリーガを楽しめるようになると思います!
試合の醍醐味となるゴールシーンと賛歌
ブンデスリーガ1部の試合で最も盛り上がる瞬間といえば、やはりゴールシーン。そして、ゴールを決めた瞬間に鳴り響くのが、各クラブが持つオリジナルのゴール賛歌です。
選手たちの歓喜と共に、スタジアム全体が一体となって歌う様子は、まさにブンデスリーガならではの熱狂的な光景です。
もちろんゴール賛歌が流れるのはホームクラブが得点した場合のみ!
ホームのアドバンテージがわかりやすく、このゴール賛歌によってクラブの勝率を高める効果につながります。
ファンの熱狂が音楽に乗って爆発する瞬間
ブンデスリーガでのゴールシーンとアンセムは、選手たちだけでなく、スタジアムのファンたちも大いに盛り上げます。
特に、ゴール賛歌が流れた瞬間には、観客席から熱狂的な歓声や拍手が沸き起こり、その音楽に乗って一体となって歌う様子は、まさにブンデスリーガの醍醐味と言えるでしょう。
もしトイレや飲み物の買い出しでゴールした瞬間を見逃しても、ゴール賛歌が聞こえてくればスタジアムのどこにいても喜びを分かち合えます。
↑ボーフムではゴールとともに「天国と地獄」が流れ、サポーターとともに喜びを爆発させます。
各クラブのゴール賛歌 一覧
以下は、ブンデスリーガ1部の各クラブのゴール賛歌とオリジナル曲をまとめました!
ここで2022/2023シーズンのゴール賛歌が一気に聞けます。
参照記事
Das sind die Torhymnen der Bundesliga (90min.de)
FCアウクスブルク – “Eine Insel Mit Zwei Bergen”
原曲はこちら
アウクスブルクで流れるゴール賛歌は”Eine Insel Mit Zwei Bergen“の一部を採用されています。ドイツっぽい、どこか親しみのあるバイエルン地方を感じさせるような音楽ですね。
アウクスブルクは今シーズン残留争いに巻き込まれておりチームとしては得点する機会が上位と比べ少ないですが、このアンセムは耳に残るので相手からしたら嫌な感じでしょうか。
クラブカラーが赤と緑というクリスマスカラーでアウクスブルクファンもどこかオシャレに見えますし、この明るい音楽が選手、ファン、サポーターを楽しませている気がします。
アウクスブルクの試合はこちら↓
FC Augsburg – Werder Bremen Highlights Bundesliga, 23. Spieltag | Sportschau – YouTube
バイヤー04レバークーゼン: “Running All Over The World”
原曲はこちら
レバークーゼンで流れるゴール賛歌は”Running All Over The World“の一部を採用されています。
シャビアロンソが監督に就任しているレバークーゼンは、2022/2023シーズンはチャンピオンズリーグ出場権をかけて善戦しています。
ホームゲームで大量得点を上げる試合では、ボーフムがゴールするたびにこの音楽が流れるので相手のフラストレーションが溜まること間違いなし!
カーニバルの時期にこの試合を見に行きましたが、観客の多くがいろんな変装やコスプレをしていたので観ていて楽しかったです。
レバークーゼン試合はこちら↓
Bayer 04 Leverkusen – 1. FSV Mainz 05 Highlights Bundesliga, 21. Spieltag | Sportschau – YouTube
ボルシア・ドルトムント – “Olé, jetzt kommt der BVB“
原曲はこちら
ドルトムントで流れるゴール賛歌は”Olé, jetzt kommt der BVB“。サッカーといえばこの曲「Go West」を思い浮かべる方がほとんどだと思います。Jリーグでもチャントとして使われていますね!
香川真司選手が長く所属していただけに、日本でも人気のクラブ。このゴール賛歌は20年以上続いている伝統があります。
ドイツで最大規模、8万人以上を収容できるスタジアム「ジグナル・イドゥナ・パルク」( Signal Iduna Park)でサッカーを観れたら恐らく幸福な気分になれること間違いなし!
シャルケとの伝統の一戦↓
Borussia Dortmund – FC Schalke 04 Highlights Bundesliga, 7. Spieltag | Sportschau – YouTube
ボルシア・メンヒェングラートバッハ – “Maria [I like it loud]”
原曲はこちら
ボルシア・メンヒェングラートバッハで流れるゴール賛歌は”Maria [I like it loud]“の一部を採用されています。テクノミュージックでカッコよさが際立っています。
板倉滉選手が所属しているのでこのアンセムを耳にする機会が多いかもしれません。
ゴール賛歌の最後にはサイレンが鳴る演出も個性的ですし、他のクラブとは違ったカッコよさ、強さを表す音楽ですね。
ミュンヘン相手に勝利した熱い試合↓
VfLボーフム: “Hooked on Can Can“
原曲はこちら
ボーフムで流れるゴール賛歌は”Hooked on Can Can“。運動会でお馴染み、クラシック音楽の「天国と地獄」のアレンジバージョンです。
2023年現在は浅野琢磨選手が所属していて、このアンセムを聞いたことある方も多いかもしれません。
ボーフムは今シーズン残留争いに巻き込まれておりチームとしては得点する機会が上位と比べ少ないですが、このゴールアンセムを聴いたら会場は盛り上がること間違いなしです。
ホームゲームで大量得点を上げる試合では、ボーフムがゴールするたびにこの音楽が流れるので相手のフラストレーションが溜まること間違いなし!
5‐2でボーフムが大量得点した試合はこちら↓
VfL Bochum – TSG 1899 Hoffenheim Highlights Bundesliga, 19. Spieltag | Sportschau – YouTube
SCフライブルク – “I will survive”
原曲はこちら
フライブルクで流れるゴール賛歌は“I will survive”の一部を採用されています。ラテン系の音楽で独特なリズムを奏でます。
現在は堂安律選手が所属しているのでハイライトなどで聞いたことがあるかもしれません。
ゴールするたびに思わず体を動かして盛り上がること間違いなしですね!フライブルクは今シーズン上位争いをしているので、CL出場が決定して観る機会があれば、ゴール賛歌にも注目してみるとより試合を楽しめるのではないでしょうか。
4‐0でが大量得フライブルクが大量得点した試合はこちら↓
SC Freiburg – FC Schalke 04 Highlights Bundesliga, 29. Spieltag | Sportschau – YouTube
1899ホッフェンハイム – “Sieben Tage lang”
原曲はこちら
ホッフェンハイムで流れるゴール賛歌は“Sieben Tage lang”の一部を採用されています。聞いてると頭に残る独特な音楽ですね。
日本人選手は現在所属していませんが、2012年シーズンに宇佐美貴史選手が所属していたクラブ。
ちょっとゴールシーンで流す音楽にしては物足りないのでは?と思うかもしれませんが、ゴールが決まってスタジアムがワッと盛り上がった歓声からの手拍子は感動ものです。
4-1でホッフェンハイムが大量得点した試合はこちら↓
1899 Hoffenheim vs Fc Augsburg 2:0 Freistoß Tor – YouTube
1.FCケルン – “Denn wenn et Trömmelche jeht”
原曲はこちら
ケルンで流れるゴール賛歌は“Denn wenn et Trömmelche jeht”。ライン川沿いの町ではカーニバルが行われますが、そこで歌われていた曲です。曲名はケルン訛り。
共通語では“Denn wenn das Trömmelchen erklingt“
かつてケルンに所属した日本人は何人かいますが、代表として挙げるとすれば大迫勇也選手です。
なんか、theドイツって感じで良い。地元の伝統音楽がそのまま地元のサッカーチームのゴール賛歌になるって良くないですか?そしてこの曲はドイツ中で評価を受けています。
7-1でケルンが大量得点した試合はこちら↓
1. FC Köln – SV Werder Bremen Highlights Bundesliga, 16. Spieltag | Sportschau – YouTube
ライプツィヒ – “I feel good”
原曲はこちら
ライプツィヒで流れるゴール賛歌は“I feel good”の一部を採用されています。2009年に発足した新しいクラブで、モダンなサッカークラブです。
ゴールとともにスタジアムのライトをクラブのように演出することもあり、スタジアム全体が一気にライブ会場のような雰囲気になるのでかっこいいですね!
3-2でライプツィヒが乱打戦を制した試合はこちら↓
RB Leipzig – FC Augsburg Highlights Bundesliga, 28. Spieltag | Sportschau – YouTube
バイエルン・ミュンヘン – “CanCan”
原曲はこちら
バイエルンミュンヘンで流れるゴール賛歌は“CanCan”。ボーフムも同じオリジナル曲「天国と地獄」を使用していますが、曲調もテンポも違うので印象が異なります。
近年ではブンデスリーガで連覇を続けているドイツの強豪クラブで、王者をなんとか引きずり落そうと他クラブが挑戦を続けています。
バイエルンミュンヘン相手となると劣勢になることが多くなるので、このゴール賛歌を何度も聞かされるクラブが後を絶たず、他サポーターにとってはトラウマになっているとか・・・王者を象徴する曲ですね。
6-0でバイエルンミュンヘンが大量得点した試合はこちら↓
FC Bayern München – FC Schalke 04 Highlights Bundesliga, 32. Spieltag | Sportschau – YouTube
1.FSVマインツ05 – “Der Mainzer Narhallamarsch”
原曲はこちら
マインツで流れるゴール賛歌は“Der Mainzer Narhallamarsch”。カーニバル音楽のような親しみやすい音楽です。
過去に岡崎慎司選手や武藤嘉紀選手が所属していました。
ゴール賛歌終盤にサポーター全体で合唱するのですが、大歓声がスタジアムに響き渡るので迫力があり、選手たちの後押しになります。伝統を感じるクラブの一つですね!
3‐1でマインツが王者バイエルンに勝利した試合はこちら↓
1. FSV Mainz 05 – FC Bayern München Highlights Bundesliga, 29. Spieltag | Sportschau – YouTube
シャルケ04 – “ein Leben lang”
原曲はこちら
シャルケで流れるゴール賛歌は “ein Leben lang”。単純にこの曲かっこいいです。
現在は吉田麻也選手が所属しています。過去には内田篤人元選手が所属し日本でも身近なクラブになりました。
シャルケは今シーズン残留争いに巻き込まれておりチームとしては得点する機会が上位と比べ少ないですが、このゴールアンセムを聴いたら会場は盛り上がること間違いなしです。
2‐1でシャルケが逆転勝利した試合はこちら↓
FC Schalke 04 – SV Werder Bremen Highlights Bundesliga, 30. Spieltag | Sportschau – YouTube
ヴェルダー・ブレーメン – “I’m Gonna Be [500 Miles]”
原曲はこちら
ブレーメンで流れるゴール賛歌は“I’m Gonna Be [500 Miles]”。ゴールが決まった熱を冷ますことなく、いい具合に曲が盛り上げてくれる、そんなゴール賛歌です。
Jリーグ復帰直前の2021年まで大迫勇也選手が活躍したクラブです。
このゴール賛歌の私個人のイメージですが、ビール片手に応援するドイツ人のおじさんをとても連想させるんですよね。すごく観に行きたいクラブの一つです。北海に近い町なのか、蒸気船のような音から始まるのもいいですね。
3‐0でブレーメンが快勝した試合はこちら↓
Werder Bremen – VfL Bochum Highlights Bundesliga, 22. Spieltag | Sportschau – YouTube
VfLヴォルフスブルク – “Rama Lama Ding Dong”
原曲はこちら
ヴォルフスブルクで流れるゴール賛歌は“Rama Lama Ding Dong”。カントリー風のノリの良い曲なので思わず口ずさんでしまうこと間違いなし。
過去に長谷部誠選手、大久保嘉人元選手が所属していました。
ゴール賛歌が流れるとサポーターもそれに合わせて歌って、サッカーを楽しむための雰囲気を一気に盛り上げてくれます。歴史は長く、1996年からゴールアンセムとして使用されています。
6‐0でヴォルフスブルクが大量得点した試合はこちら↓
VfL Wolfsburg – SC Freiburg Highlights Bundesliga, 16. Spieltag | Sportschau – YouTube
ヘルタ・ベルリン – “Es ist Hertha BSC!”
ヘルタベルリンで流れるゴール賛歌は“Es ist Hertha BSC!”。クラブのオリジナル曲です。
過去に細貝萌選手、原口元気選手が在籍していました。
曲調がとても良く、簡単に覚えられそうですね!歌詞を載せてみたのでぜひアンセムを聴きながらドイツ語で歌ってみてください。
Hertha, Hertha, ei, ei, ei, ei! Schuss, Tor, Sieg, und wir sind dabei!
Hertha, Hertha, du ganz allein! Sollst der Stolz von Spreeathen sein!
Hertha, Hertha, ei, ei, ei, ei! dir sind wir für alle Zeit treu!
Ha-Ho-He Hertha BSC! Ha-Ho-He Hertha BSC!
2‐1でヘルタが勝利した試合はこちら↓
Hertha BSC – VfB Stuttgart Highlights Bundesliga, 31. Spieltag | Sportschau – YouTube
1.FCウニオン・ベルリン: ゴールアンセム無し
ウニオンベルリンは、ブンデスリーガ1部で唯一ゴールアンセムがないチームです。曲を流さないチームということがドイツでは逆に個性的となっています。
スタジアムDJの掛け声に合わせて、サポーターが合いの手を入れるのですが、これがすごく迫力があっていいですね。
SGアイントラハトフランクフルト: “Leichte Kavallerie”
原曲はこちら
フランクフルトで流れるゴール賛歌は”Leichte Kavallerie“。CMやドラマなどどこかで一度は耳にしたことのある音楽ではないでしょうか?調べてみたら「軽騎兵」という名前のクラシック音楽でした。
2023年現在は鎌田大地選手、長谷部誠選手が所属していて、この曲を聞いたことある方も多いかもしれません。
このゴールアンセムの壮大な演出にとって、スタジアムが途端に劇場に変わったように錯覚してしまいます。曲の最後にはファンファーレがあり、ビハインドの相手にとっては精神的苦痛となるでしょうね・・・
3‐0でフランクフルトが完勝した試合はこちら↓
Eintracht Frankfurt – FSV Mainz 05 Highlights Bundesliga, 32. Spieltag | Sportschau – YouTube
VfBシュツットガルト: “Bro Hymn”
原曲はこちら
シュツットガルトで流れるゴール賛歌は”Bro Hymn“。この盛り上がり方はJリーグとどこか似た雰囲気があります。
2023年現在は伊藤洋輝選手、原口元気選手が所属していて、この曲を聞いたことある方も多いかもしれません。
シュツットガルトは今シーズン残留争いに巻き込まれておりチームとしては得点する機会が上位と比べ少ないですが、このゴールアンセムを聴いたら会場は盛り上がること間違いなしです。
2‐1でシュツットガルトが奇跡の残留を果たした試合はこちら↓
Kommentator Rastet beim VfB Last Minute Tor gegen Köln völlig aus VfB – 1.FC Köln 2:1 – YouTube
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