ゲーテ・インスティテュートによると、
DURCH DAS BESTEHEN DER PRÜFUNG ZEIGEN SIE, DASS SIE …
(このテストを合格することであなたは、)ゲーテ・ツェルティフィカット B2 – ゲーテ・インスティトゥート (goethe.de)
- die Hauptinhalte komplexer Texte zu konkreten und abstrakten Themen verstehen und im eigenen Spezialgebiet auch Fachdiskussionen verstehen können;
(具体的および抽象的なトピックに関する複雑なテキストの主な内容を理解し、自分の専門分野での技術的な議論も理解できます。)- sich so spontan und fließend verständigen können, dass ein normales Gespräch mit Muttersprachler*innen ohne größere Anstrengung auf beiden Seiten gut möglich ist;
(非常に自発的かつ流暢にコミュニケーションをとることができるため、ネイティブスピーカーとの通常の会話は、双方で多くの努力をしなくても可能です。)- sich zu einem breiten Themenspektrum klar und detailliert ausdrücken können, einen Standpunkt zu einer aktuellen Frage erläutern und die Vor- und Nachteile verschiedener Möglichkeiten angeben können.
(幅広いトピックについて明確かつ詳細に表現し、話題の問題に関する視点を説明し、さまざまなオプションの長所と短所を示すことができます。)
B2のレベルというのは、おおよそこのレベルに達している証明です。
私はドイツに住んで8年になりますが、現在B2コースに通っています。今まで日系企業で働いていたのでドイツ語が日常であまり必要がなく語学力が身につきませんでした。
現在は仕事を辞めて、週5日、1日4時間のドイツ語学校で勉強に専念しています。
語学は集中して学ばないと話せるようにならない

語学は集中して学ぶべき理由として、
- ドイツ在住年数は語学力に関係しない
- 目標を明確にして勉強することが大切
- 自身のおかれている環境に左右する
1.ドイツ在住年数は語学力に関係しない
私は8年ドイツにいるのですが、いまだにドイツ語ネイティブ話者とスムーズに会話できません。英語で聞き返される程度のレベルです。
多くの人が勘違いしてしまうことは、
「ドイツに住みさえすれば自然とドイツ語力が伸びるだろうから語学学校は数か月で十分」
ということ。
私がいるデュッセルドルフは日本人が多く住んでいることで有名ですが、ドイツ語の先生が言うには、多くの日本人がドイツ語を学びに来るが大半が5年以上住んでいるけどドイツ語が十分に話せないそうです。
日本からドイツへ来て日系企業に就職。あまりドイツ語に触れない環境が嫌で、数年経ってドイツ語を本格的に学び始めることが多いんですね。
いかにドイツ語に触れる時間があるか、しっかり語学学校で学んでいるかで語学力に大きく影響します。
2.目標を明確にして勉強することが大切
結論から言うと、ドイツ語学校は数か月程度じゃ全然為になりません。
やるなら年単位でじっくりドイツ語漬けすることをオススメします。
ドイツにいる日本人で、感覚ですが大きく2種類に分かれていると気づきました。
- ドイツで明確な目的がある
- ドイツで明確な目的がない
決して悪口を言っているわけではありませんが、ドイツに明確な目標がある人は決まってB1以上のレベルがありドイツ人とも積極的に会話することができ、特に明確な目標がない人はB1レベルがあったとしても会話を避けている場合が多いかなと思います。
サッカーの監督ライセンスを取りに来た人、ドイツの音大に入るために来た人など理由は様々ですが、ドイツで何がしたいかもう一度考えてみるといいかもしれませんね。
自身のおかれている環境に左右する
ドイツにいたとしても、日本語を話す環境にいたら語学はなかなか上達しません。
母語から距離を置き、ドイツ語を話す機会を増やしましょう。
方法はいくつかあります。
- ドイツ人の友達を作る
- 町で開催しているドイツ語交流会に参加する
- カフェでひたすら会話を聞く
- パートナーを見つける
ドイツ人のパートナーを探すことが一番の近道ですが、会話はドイツ語で。英語を話し始めてしまうとドイツ語への切り替えが難しくなります。
この4つの方法が王道ですが、どれも効果的な方法です。
B2はドイツで働くために必要な最低限のレベルです

冒頭でも引用しましたが、B2レベルはドイツで働くための必須資格です。
なくても就職はできますが、日本食レストランや低年収の企業がほとんどです。
B2ドイツ語コースのレベルは、
- 文法・・・B1までの文法の応用
- 会話力・・・意見や考えなどが求められる
- 読解力・・・かなり高いレベルが必要
- 聴解力・・・B1と比べ格段に難しい
- 文章力・・・ビジネスレベルの文構成ができる
教科書の予習は必須。単語は難しくなっているので先に知っておくと集中して授業に望めます。会話力を上げるためには、物事の説明ができるようにすることが大事なポイントです。
Goethe-Zertifikat B2の試験内容

Weitere Informationen – Goethe-Institut
B2の試験は大きく4つの試験で構成されています。
lesen 65分, schreiben 75分, hören 40分, sprechen 15分
・lesen(読解)
掲示板の投稿、新聞や雑誌の記事、コメント、規制など、さまざまなテキストを読む。重要な情報、重要な詳細、視点、意見、ルールを理解する。
・schreiben(文章)
現在の社会的トピックに関する投稿に書面であなたの意見を表明し、それを論ずる。また、専門的な文脈で正式な意見を書く。
・hören(聴解)
ラジオだけでなく、日常生活のインタビュー、講義、会話、意見を聞く。重要なメッセージと詳細を理解する。
・sprechen(会話)
与えられたトピックについて会話相手と短いスピーチをし、それについて話します。また、ディスカッションで議論を交換します。
20年以上のドイツ語教員履歴がある先生の意見

教員歴20年以上の先生からドイツ語B2レベルの理想を聞くことができました。
B1レベルまではドイツ語学校に通っていれば流れで試験に受かることがほとんどで、会話の試験ではそのレベルに達していなくても合格できてしまうらしいです。
ただB2は、自主的に頑張らないとなかなか試験に受かることは難しいそうです。なぜなら、ある程度の文法間違いは目をつぶることはあっても、意見や考えが明確に伝えられない場合は容赦なく不合格になるとのこと。
他にも、普段使う一般動詞もよりビジネス会話に寄せる必要があります。
etwas Gesundes essen=ernähren, sagen=äußern, machen=erreichen, treffen=begegnen, Sport machen=Sport treiben など
ことわざやの比喩表現の理解も重要で、B2の教科書ではよく出てきます。
Blick über den Tellerrand=既成概念にとらわれずに考える
Ende gut, alles gut=終わりよければ全てよし
C1以上は大学進学希望の人向けなので必要ありません

「ドイツ語を本気でやるならC1目指します!」
C1を目指すのはもちろんいい目標だと思いますが、大学に入学する予定のない人は必要ありません。
私もB2コースを受けるまでは目標をC1試験合格を掲げていましたが、C1以上は大学進学を目指す人向けの試験なので就職を目指す人向けの資格じゃありません。
ですが目標という意味では目指してもいいですね。私の知り合いにC1を合格した日本人がいましたが、ドイツ人曰く、彼はその辺のドイツ人よりも知っている単語が多かったとか(笑)
日常会話が問題なくできるレベルというのがB2なのですが、それでもレベルは結構高いです。インテンシブコースでも4~5か月必要なのでまずはB2合格を目標に頑張りましょう!
まとめ
今までなあなあにドイツ語を勉強してきて、8年かけてB2コースに通える程度にまで成長しました。
今は語学勉強だけに焦点を当てているので今年はB2試験に合格して再就活ができそうです。
通常だとB2コースまで行くのに最短で1年かけて語学力を積み上げるので、ドイツで就職を考えている方は、まずは集中して1年間はドイツ語学校に通うことをおすすめしたいです。
私のように、数年ドイツで働いた後に失業手当をもらいながら改めてドイツ語を勉強するのも全然ありなので、自分にあった方法を模索してみてくださいね。
それではこの辺で!

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