読者の悩み
- ドイツ語習得って難しそう。
- ドイツに移住する前にある程度ドイツ語を伸ばしたい!
- 独検のような試験は取った方がいいのか。
ゼロからドイツ語を始める場合、実践的な会話ができるようになるには3か月ほど必要。というのも、勉強時間は人それぞれなので長めに見て3か月くらいはかかってきます。
A1とされるドイツ語初級コースで期間はだいたい1か月。
近年ではYouTubeを使ったドイツ語学習やオンラインでチャットや会話の練習など、勉強ができる環境が豊富にあるのでドイツ語学習の難易度がかなり下がっています。
この記事では、3か月で初級レベルを達成するための、押さえておくべきことを大きく3つにまとめています。
ドイツ語中級を目指すはじめの一歩として、当記事を参考にしてくれたらうれしいです!
ドイツ語を勉強する前に知っておいてほしいこと
ドイツ語を勉強する前に知っておいてほしいことがあります。これを最初に知っておくとドイツ語を勉強する際に役立つはずです。
ドイツ語を学んでいく前に知っておいてほしいこと
- その①:発音がとても大事
- その②:文法が日本語と大きく違う
- その③:すべての名詞に冠詞と呼ばれるものがある
- その④:ドイツで働く場合、英語も同じくらい大事
- その⑤:語学学習は継続がいちばん重要
ドイツ語中級になったとき知らずに後悔する可能性もあるので、一読しておくことをおすすめします。
その①:発音がとても大事
ドイツ語の多くはカタカナ発音でもしっかり言えます。良い言語ですね!
冗談は置いといて、カタカナ発音だけでは全然伝わりません。泣
RとL、MとN、BとWなど、日本人が逃げ出したくなる発音の違いがあります。
僕はいまだにRとLの発音を聞き取れません(笑)発音は意識すれば出せるんですが正直まだまだ苦手です。。。
日本語のドイツ語参考書では、カタカナ発音を無理やり表記したものがまだまだ多いです。
warum | なぜ? | × ヴァルム 〇 ヴァウム |
lernen | 学ぶ | × レルネン 〇 レァネン |
möchten | したい | × メヒテン 〇 ミュヒテン |
英語でいうところのwater(ウォーター)やcoffee(コーヒー)のような感じでしょうか。
カタカナを鵜呑みにせず、ネットや辞書で正しい発音を確認するようにしましょう。Google翻訳でもかなり正しく発音されるのでおすすめです。
その②:文法が日本語と大きく違う
日本語は原則として動詞が文末に置かれますが、ドイツ語は原則として動詞が2番目に置かれます。
ただし、接続詞や過去分詞形、助動詞との組み合わせで動詞が文末に来ることも多いです。日本語に似ている部分もあるんですね。
Ich möchte heute Tennis spielen. | 私は今日テニスがしたい。 |
Ich habe gestern Tennis gespielt. | 私は昨日テニスをしました。 |
Ich habe kein Kraft mehr, weil* ich hunger habe. | お腹が空いて力が出ない。 |
伝えたいものによっては、語順を自由に動かすことも可能。
Ich spiele heute mit dir Tennis. | 私は今日君とテニスをする。 |
Heute spiele ich mit dir Tennis. | 今日私は君とテニスをする。 |
Mit dir spiele ich heute Tennis. | 君と今日私はテニスをする。 |
時間は文の左寄りになったり、主語が動詞と強く結びついていたりとルールはありますが、結構自由に文章を作ることができます。
その③:すべての名詞に冠詞と呼ばれるものがある
ドイツ語には冠詞というものがあります。
男性名詞(der)、女性名詞(die)、中性名詞(das)、複数名詞(die)の4種類の分類がドイツ語にはあるって聞いたことがありませんか?
これは法則があるにはありますが、例外も多いので覚えるしかありません。
僕は初級コースで冠詞をまったく無視して学習したせいで、今でもかなり苦労しています。
説得力があるのではないでしょうか。僕のように困らないためにも、名詞は必ず冠詞とセットで覚えるようにしてくださいね!
その④:ドイツで働く場合、英語も同じくらい大事
ドイツへ行くことを考えている場合、最終的には現地で働く(生活する)ことだと思います。
ドイツ語を学ぶ理由はなんでしょう?
現地で働く際は、ドイツ語と同じくらい英語の能力も求められます。もちろん業種、大都市かそうでないかによって変わりますが。
日本人がそこで働く理由を想像してみましょう。外国語として学んだ日本人が、ドイツ語母語話者と雇用先を争うのは現実的ではありません。就労による滞在許可証の発行は、あくまでもドイツ人の雇用を横取りせず、日本人であるメリットを生かせる業種へ就職する必要がありますよね。
現在のドイツで職を探す外国人の多くも英語を話せるということから、英語が話せると就職で有利になることがあるということは覚えておきましょう。
その⑤:語学学習は継続がいちばん重要
語学学習は継続がなにより大事です。
筆記、読解、聞き取り、会話と大きく4つ項目があるので、理想はまんべんなく勉強すること。
しかし語学学習は進歩がわかりづらくモチベーション維持が難しいものです。
自分にとって継続しやすい勉強方法を見つけることが大切ですね。
単語は毎日5つ。聞き取りはYouTubeや映画をドイツ語吹替で見る。シャドーイングをするなど、方法はいくつもあります。HelloTalkなら簡単にドイツ人とドイツ語でやり取りが可能です!
ドイツ語初級は「簡単な意思疎通」が可能なレベルです
ドイツ語初級レベルは「簡単な意思疎通」ができることです。
会話となると、中級くらいになるまでは本当に最小限のことしか伝えることができないと思いましょう。
「簡単な意思疎通」ができること
- その①:小学2年生の絵日記くらいの内容が言えれば十分
- その②:ドイツ人と簡単な会話ができたら初心者卒業
- その③:内容が聞き取れなくても焦る必要はありません
- その④:自信を持ってはっきり伝えよう
- その⑤:勉強した分だけ会話が広がります
「私は〇〇ができます。」「私は〇〇を食べるのが好きです。」とか過去のことを伝えられるくらいまでできたらかなり良いレベル。
ドイツ語は日本語でも使われている単語が多くありますが、英語の比ではありません。ほぼすべてが初めて聞く単語であったり発音が異なるのである程度の時間が必要なんです。
では、どのくらいのことができれば初心者卒業といえるのか見ていきましょう。
小学2年生の絵日記くらいの内容が言えれば十分
ドイツ語学習3か月くらいでは、小学2年生の絵日記くらいの内容が言えれば十分です。
小学校2年生の絵日記ってどのくらいのレベルか想像してみましょう。
今日は家族と海に行きました。弟と貝を探していたら、かにを見つけて捕まえました。かにはとてもかわいかったです。
内容が幼すぎるので同じようなレベルののドイツ語をみてみましょう。
Heute bin ich zu einem Café gegangen. Ich habe dort einen Kuchen bestellt und ich habe Deutsch gelernt. Von 13 bis 16 Uhr war ich im Café. Deutsch ist schwer für mich.
(今日私はカフェに行きました。私はそこでケーキを注文してドイツ語を勉強しました。13時から16時までそこにいました。ドイツ語は私にとって難しいです。)
ちょっと変な文章ですが、このくらいの情報があれば自分が何をしたか、何を思っているかを伝えることができます。
過去形が難しかったら、自己紹介ができることを目標にしましょう。
Guten Tag! Ich bin ___. Ich komme aus Japan. Mein Lieblingsessen ist Pizza. Seit einen Monat bin ich in Deutschland. Ich spreche ein bisschen Deutsch und Englisch.
(こんにちは!わたしは___です。日本から来ました。私の好きな食べ物はピザです。1か月前からドイツにいます。ドイツ語と英語を少し話します。)
ドイツ人と簡単な会話ができたら初心者卒業
語学の最大の目的は会話。もしあなたがドイツ語でドイツ人とコミュニケーションが取れたととしたら、もう初心者は卒業です。
日本人は読み書きが得意なので話すことこそ一番トレーニングが必要。
元気?今日は何するの?何が食べたい?といった質問をドイツ語で返事ができたら、または質問できたら上出来です。すでにあなたはコミュニケーションができていますよ!
そこから徐々に会話のレベルを上げていけばいいだけです。
内容が聞き取れなくても焦る必要はありません
相手の話す内容が聞き取れなくても焦る必要はありません。
ネイティブ話者の話す言葉は特に聞き取りにくいと感じるはずです。
日本語でも同じで、日本語学習者はまじめに教科書通りの日本語を勉強します。そんな相手に、「日本語上手だね!なんで勉強しようと思ったの?」とかいきなり質問してもきっと難しいです。
なぜなら教科書には「あなたはなぜ日本語を勉強しますか?」と書いてあるから。
ドイツ人もあなたがどう勉強したのかなんてわからないので、相手の質問が理解できなくてもまったく焦る必要はありません。
自信を持ってはっきり伝えよう
もしあなたがドイツ語で会話をする場面に遭遇したら、自信を持ってはっきり伝えましょう。
いままでの経験上、ドイツ人は我慢強いので最後まで聞いて理解しようとします。もしわからなかったら「ごめんもう一度お願い」と聞き返してくれるので、伝えたいことをはっきり伝えてあげると相手にも親切です。
発音が聞き取れなくてまったく理解してもらえないことももちろんあるので、0からドイツ語を勉強するなら絶対に正しい発音で覚えるようにすることをおすすめします!
参考書のカタカナ発音を鵜呑みにせず、ネットや辞書で正しい発音を確認するようにしましょう。Google翻訳でもかなり正しく発音されるので使ってみてくださいね。
勉強した分だけ会話が広がります
語学学習に終わりはありません。勉強した分だけ会話が広がります。
あなたの趣味はなんですか?自分の好きなことを話すことで相手に自分について良く伝えることができます。
僕はテニスが趣味なのでテニスの用語を覚えました。自転車が趣味の僕の友達は難しいドイツ語の自転車用語をかなり知っています。
好きな分野の語彙を増やしていくことから始めると、ドイツ語での会話がぐっと広がっていきますね。
ドイツ語技能検定はやらなくてもいいです
ドイツへ留学、あるいはワーキングホリデーをする方はドイツ語技能検定は必要ではありません。
理由は3つあります。
独検をやらなくていい理由3つ
- 理由①:ドイツで資格とみなされない
- 理由②:お金がかかる
- 理由③:文法の難易度が高い
理由①:ドイツで資格とみなされない
ドイツ語検定は、ドイツ語の能力や学習してきた成果を客観的に測定する検定試験です。
残念ながら独検の資格はドイツではあまり評価されていません。
就職にも役立つので、TelcやDaFといった資格になるドイツ語試験を目指すのをおすすめします。
ドイツでドイツ語を勉強するのであれば、むしろまっさらな状態で留学するのもありです。
私は大学で第二外国語としてドイツ語を履修しました。独検3,4級を取得してからワーキングホリデーでドイツへ行ったのですが、ドイツ語の授業についていけずアルファベットからやり直した経験があります。
独検はそれなりにお金もかかりますから・・・
理由②:お金がかかる
独検にかかる受講料がどのくらいなのかをまとめてみました。
5級 ¥4,500(税込)
4級 ¥5,500(税込)
3級 ¥7,500(税込)
2級 ¥9,500(税込)
準1級 ¥11,500(税込)
1級 ¥13,500(税込)
※併願で少し安くなります。
理由③:文法の難易度が高い
文法もですが問題の問が難しいです。
試しにさっとB1レベルの2級過去問サンプルを解いてみましたが、筆記試験6割、聞き取り9割ほど正解できました。
僕はB2レベルを勉強しているので、正直ドイツ語検定2級はB2レベルだと思います。💦
全体的に単語が難しいし、2格(genitiv)が多く使われていることが難しい点でした。
モチベーションの一角としてならおすすめ
とはいえ決まった目標がないと頑張るにも頑張れないって場合もありますよね。
モチベーションの一角であればもちろん独検を受講することをおすすめします。
語彙力はあった方が間違いなく有利ですし、独検の参考書なんて書店に行けば山ほどあります。
最終的には準1級(B2)レベルを目指してみてください!
こちらで過去問サンプルを試せます↓
過去問題サンプル | ドイツ語学習 | ドイツ語技能検定試験 Diplom Deutsch in Japan (dokken.or.jp)
まとめ
さて、ゼロからドイツ語を学ぶ前に知っておいてほしいことをまとめると、
ドイツ語を学んでいく前に知っておいてほしいこと
- その①:発音がとても大事
- その②:文法が日本語と大きく違う
- その③:すべての名詞に冠詞と呼ばれるものがある
- その④:ドイツで働く場合、英語も同じくらい大事
- その⑤:語学学習は継続がいちばん重要
ドイツ語を勉強する前にこれらを最初に知っておくとドイツ語を勉強する際に役立ちます。
初級レベルは「簡単な意思疎通」ができること
- その①:小学2年生の絵日記くらいの内容が言えれば十分
- その②:ドイツ人と簡単な会話ができたら初心者卒業
- その③:内容が聞き取れなくても焦る必要はありません
- その④:自信を持ってはっきり伝えよう
- その⑤:勉強した分だけ会話が広がります
「私は〇〇ができます。」「私は〇〇を食べるのが好きです。」とか過去のことを伝えられるくらいまでできたらかなり良いレベル。
ドイツ語は日本語でも使われている単語が多くありますが、英語の比ではありません。ほぼすべてが初めて聞く単語であったり発音が異なるのである程度の時間が必要です。
独検をやらなくていい理由3つ
- 理由①:ドイツで資格とみなされない
- 理由②:お金がかかる
- 理由③:文法の難易度が高い
ドイツ語検定は、ドイツ語の能力や学習してきた成果を客観的に測定する検定試験です。
残念ながら独検の資格はドイツではあまり評価されていません。
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